どんな言葉を尽くしてもこの寂寥感は拭えない。
今週突然「逢魔ヶ刻動物園」が終わってしまった。
内容的には、長編途上のクライマックス寸前…という所だったのに、その内容をたった2週で「方つけて」終わりになってしまった。
原因は判ってる。致し方ないのも分かってる。
だけど…ラスト2話があまりにも愛に溢れていて、特に今週号では終わった事よりも作者のキャラに対する愛情の深さに泣いた。
物語を終わらせるだけで精一杯のはずなのに、ちゃんとキャラ一人一人を撫でる様に登場させて「この子も頑張ったんだよ、この子も頑張ったんだよ」って優しく送り出していくような紙面だった。
あぁ…もう終わってしまう…あの世界観にはもう二度と会えないのだ…。
涙止まらなかった。
逢魔ヶ刻動物園はほんとにいい漫画だった。
あんなに大人にも子供にも胸張って薦められるような少年漫画はここ数年出合っていなかったと思う。
キャラは一人ずつちゃんと立ってたし、設定もファンタジックでいてファンタジーに頼りすぎず、ストーリーは王道バトルマンガで、色んな必殺技だってあったのに…
しかしながら…オーマガの敗北の原因はあの正攻法一本の王道少年漫画だったことだと思う。
今はもっと話題性やトレンドを取り入れないと「売れる」方向には向かないんだろうなぁ…。
読者受けで判断しすぎて、あんないい漫画を手放してしまうのかWJ…。何でも戦国が舞台で武将が出てこれば良いのか???
ジャンプシステムの弊害の一つだと思う。
本当に大好きだった。
園長はとてもカッコイイ。自分の価値観をしっかり持って貫き通していく様には素晴らしいリーダーシップがあった。
シシドは世界一のツン馬鹿だった。馬鹿ゆえに熱い気持ちを失わず常に前進して行く姿にはこっちの体温さえも上げるような力があった。
大神くんは地味で目立たないけど自分の役割をしっかりこなしていつでも縁の下の力持ちだった。
岐佐象くんは最後の最後で大活躍したね。あのカッコイイ雄姿は忘れないよ。
…あぁもう…全てのキャラに言いたい事満載だけど…なんてかね…泣けてきちゃうのね。
作者の次回作には大いに期待してるけど、もう逢魔ヶ刻の世界は描かれることの無い物語だと思うとやっぱり泣ける。
ほんとに好きだった。有難う逢魔ヶ刻動物園! でも別れの言葉は言わない。
この記事を読んでオーマガに興味持ってくれた人は…私に声掛けて!
ちゃんと布教用に2冊ずつ単行本買ってるから!
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